阪神淡路大震災から30年目の被災地巡検に参加して──新月の夜のすばるオンライントークVol.43(2025.1.29)
平成7年(1995年)1月17日午前5時46分に淡路島北部を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、震度7の激震が淡路島及び阪神間を襲い、死者6,434人、全壊家屋104,906棟、全焼棟数7,036棟の被害をもたらしました。
あの日から30年。被災地はどのように変わり、復興していったのでしょうか? 「被災地巡検」に参加した災害救援集団すばるメンバーの村田収さんがご報告します。
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私、村田収は現住所地の西宮市宮西町のマンション3階で被災しましたが、幸いにもマンションは一部損壊で居住することが出来たため避難所生活や仮設住宅生活は経験することはありませんでした。
ただ、就寝中に地震に突き上げられ揺られ続け、大人が持ち上げるのもやっとの20インチブラウン管テレビが生後3か月の三男の上に落ちていて、抱き上げた時には耳から血を流していた恐怖は体験した者にしか分かち合えるものではないと感じていたので他の方に話をすることもありませんでした。
また、家族に死亡した者も無く、避難所や仮設住宅で生活することも無かった被災者として、毎年1月17日の午前5時46分に行われる慰霊祭に参加するのもためらいが有り参加せずに過ごしてきました。
昨年12月に友人から「神戸大学や兵庫県立大学の名誉教授で防災研究の第一人者の室崎益輝(むろさき よしてる)先生が、阪神淡路大震災の巡検をされるのだが一種に参加しないか」と誘われて、初めて自宅周辺以外の震災被害やその後の復興過程をさほど知らない事に気づかされ参加することにしました。
【参加した巡検の地域】
12月16日(月)
1. 淡路島の北淡町断層記念館にて震源地の状況と野島断層を視察
2. 北淡町富島地区(区画整理事業)と東浦町仮屋地区(漁業集落事業)の現在の比較
3. 神戸市長田区の「ふたば学舎」「したまちの駅ロッケン」「大正筋商店街」の視察
1月16日(木)
1.西宮市森具地区の視察
2.芦屋市若宮地区の視察
3.神戸市灘区の六甲道南地区と六甲道北地区の視察
室崎益輝(むろさき よしてる)先生プロフィール
1944年生まれ。
京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。
神戸大学工学部教授、同大学都市安全研究センター教授を経て、独立行政法人消防研究所理事長、消防庁消防研究センター所長など歴任、関西学院大学教授、兵庫県立大学特任教授を経て、現在、兵庫県立大学減災復興政策研究科名誉教授。
著書に「地域計画と防火」「ビル火災」「危険都市の証言」「建築防災・安全」など多数。
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【日時】2025年1月29日(水)21時から23時ぐらい
【話題提供】村田収さん。災害救援集団すばるメンバー
【参加】誰でもOK ZOOMで開催します。途中参加、耳だけ参加も可。
*可能なら、すばるトークルームにいいね!の上、ご参加ください。
参加人数を把握したいので、イベントページからお申し込みいただけると助かります。 https://www.facebook.com/events/923356322889836
*ZOOMの参加URLは前日ごろに、イベントページでお知らせします。
【参加費】無料
【持ち物】オンライン可能な端末、お気に入りの飲み物など
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息の長い支援のために、能登半島地震の活動支援金募集中。
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引き続き、応援よろしくお願いします。
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