豪雨災害ボランティアに行ってみたら、観光名所が素敵で食事と酒が美味しすぎた ──新月の夜のすばるオンライントークVol.19(2022.09.26)

JR小松駅の東方7kmにある中海町(なかうみまち)は、150世帯395人在住の町。8月3日から降り始めた大雨で滓上川(かすかみがわ)が氾濫し、床上浸水220棟、床下浸水550棟の豪雨災害が発生しました。

中海町唯一の温泉宿・赤穂谷温泉も床上浸水になりました。親子家族で営む個人経営ですが、事業者はボランティアセンターの支援が受けられないという非情な現実を突きつけられます。復旧作業を担ったのは近隣の人たちや常連宿泊客、そして個人的な繋がりによるボランティアでした。

その現場に駆けつけたのが、今回のゲストスピーカー・災害救援集団すばる創設メンバーの村田収さん。1995年の阪神・淡路大震災時に、兵庫県西宮市の自宅で被災。ここで災害ボランティアの存在を知り感銘を受けたことをきっかけに、退職後はその活動に積極的に携わります。

最初の「恩返し」になったのが、2011年の東日本大震災。気仙沼市唐桑町に6度通い延べ30日以上、海岸や家屋の清掃・整備、牡蠣やホタテの漁業支援などを行います。その後は2014年丹波市豪雨災害(兵庫県丹波市)、2018年西日本豪雨災害(広島市安芸区矢野地区)、2019年佐賀県豪雨災害(武雄市)、同年台風19号豪雨被害(宮城県登米市)で活動、いまや誰もが認める泥出しのスペシャリストです。

村田さんがここまで熱心に、長く災害ボランティア活動に関わることになったのは、もちろん、被災された人たちを支援したいという純粋な想いがあったから。でもそれだけが理由ではなさそうです。

以下は今回の赤穂谷温泉での活動について村田さんが書いた一文。

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「私が現場に入った8月18日には、客室の床板剥がしや床下泥出しはおおかた終了していましたが、壁剥がしや断熱材除去等は着手したばかりでした。

20日深夜には土砂災害警戒情報が発表され再び床上浸水に見舞われながらも、ボランティア等の協力のおかげで帰宅する24日には客室床下の泥撤去や水没ラインまでの壁剥がし等は終了しました。

22日は休息日だったので、レンタサイクルで滓上川上流部を視察しに行き、帰りに初めての小松市なので小松市埋蔵文化財センター、ハニベ巌窟院、遊泉寺銅山跡記念公園を回りましたが、天気にも恵まれ素敵な観光が出来ました。

また、小松市滞在中はJR小松駅西側のホテルに宿泊しましたが、せっかくなので地元の美味しい食事と酒を楽しみたいと考え見つけた食事処に通って堪能しました。

私のボランティア活動は、被災現場での復旧作業だけではなく、その地域の人々とのふれあいや地元の美味しい食事や酒を通して、その後の地域との繋がりを続けてゆくことも目的としています。

今までも気仙沼市唐桑半島での漁師宅で頂く夕食と晩酌、広島市安芸区矢野地区の居酒屋でのボトルキープなども同じで現在も長いお付き合いをしていただいています」

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ボランティアに行くことで、地域との繋がりができる。村田さんは、一過性の支援(ボランティア)ではなく、支援を「付き合い」というかたちに変えて末永く関われることに、魅了されているのでしょう。

今回の「新月の夜のすばるオンライントーク」は、ボランティア活動の魅力を改めて掘り起こす時間になりそうです。

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豪雨災害ボランティアに行ってみたら、観光名所が素敵で食事と酒が美味しすぎた
──新月の夜のすばるオンライントークVol.19

【ゲストスピーカー】災害救援集団すばる創設メンバー・村田収さん
【日時】2022年9月26日(月)21時〜23時頃
【参加】誰でもOK。
*ぜひ、すばるトークルームにいいねをお願いします。
https://www.facebook.com/groups/130848668832989

参加人数を把握したいので、イベントページからお申し込みいただけると助かります。
*ZOOMの参加URLは前日頃に、このページでお知らせします。
【参加費】無料
【持ち物】オンライン可能な端末、お気に入りの飲み物など
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【白虎Tシャツプロジェクト】
引き続き、応援よろしくお願いします。
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